貧困魔境伝ヒヤパカ

やっと読んだ。

山野一の漫画だと、曖昧だが四丁目の夕日の中で、狂気の主人公が地下水?になんか落としながらサングラスかけてニヤニヤしつつ、家族に囲まれた幸せな日々を妄想しているシーンが好きだ。見せ方が美しいので。これこそ漫画の力なのか、名作といわれる所以を感じる。

ヒヤパカはつげ義春風の作品もあったりしたがやはり不条理ものが彼の十八番だなと思った。そしてガロ漫画が趣味だと安易に言わ無いほうがいいなと思った。

 

最近考えたこと、自己肯定感の委託について。

自分には、過去に傷つき、自己肯定感が無い自分を、他者に受け入れ、時に慰めてもらおうという不気味な下心が浮き上がった時がある。寒気がするので治したいが、なかなか難しい。

アダルトチルドレン毒親など、救いの言葉は世間で供給されているものの、これは自分の過去の分析材料であり、されど人生は続くのだ。ある人が辛い過去は辛かった反面、自分の人生で言い訳にしている部分がある、と書いていて正論だなあと感じた(傷ついた他者に押し付けてはならないが)

なんとか自己肯定感を得て真人間とならねばなと日々考えていたが、ここ最近辛いことが続いた時に、ダメな自分を肯定してくれる友人をみて、そういう頼り方もあるなと感じた。

何かに成功したりと自己肯定感を育む努力をすること、逆に今の自分を受け入れる努力をすること、ズボラでネガティブな私にはどちらも難しいが、自分を受け入れる友人の存在には救われる瞬間があり、私にとってこの方法は有効であると感じた(方法は人それぞれなので)。

私はやはり人の励まし方などいちいち人から学ば無いといけない。。。